2021年 給食だより 冬号
給食室では、今年も子どもたちの健やかな成長を考え、喜ばれる給食作りを 目指していきたいと思います。
今年もおいしい給食を作ります!
おせちの食材
おせち料理は食べましたか?近年では行事食を食べる機会が少なくなってきたように感じます。おせちの食材には意味があります。
数の子
ニシンの腹子である数の子は、卵の数が多いことから子孫繁栄を願う縁起物です。
黒豆
邪気払いの意味と、黒く日焼けするほどマメに勤勉に働けるようにとの願いが込められています。
昆布巻き
「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして縁起が良いとされています。
たたきごぼう
ごぼうは、地中深くに根がはいっていくので家の基礎が堅牢であることを願うとされています。
紅白なます
水引をかたどっているとされ、平安や平和を願うとされています。
田作り
カタクチイワシの稚魚を干して飴炊きにしたもの。カタクチイワシを農作物の肥料として使った田畑が豊作になったことにちなみ、五穀豊穣を願う。「五万米」の字を当て「ごまめ」とも呼ばれます。
おすすめ給食レシピ
今が旬の大根を使ったカリカリ漬け。子どもたちもどうやって作るの?と聞いてくれた料理です!ぜひご家庭でも作ってみてください。
材料4人分
- 大根 40g
- ざらめ 16g
- 薄口醤油 大さじ1
- 濃口醤油 大さじ1
- みりん 8g
- ごま油 4g
- 大根を薄くいちょう切り
- ごま油以外の調味料を鍋で沸かす
- 沸かした調味料を1.の野菜にかけて一晩漬ける
- 食べる直前にごま油を入れ混ぜる
冬の食中毒に注意
寒い時期に発生する「ノロウィルス」
食中毒の発生を防ごう
食中毒と言えば「夏に発生するもの」と思っていませんか?夏に多く発生する食中毒は、テレビや新聞でも取り上げられることの多いO157や、サルモネラなどの細菌性食中毒です。一方、冬になると最近よく聞く「ノロウィルス」などのウィルスによる食中毒が多く発生します。今回はこれから寒い時期に増えてくるウィルス性食中毒の代表格であり、調理に従事する人からの感染例が増えているノロウィルスの予防について紹介します。
ノロウィルスの予防対策は手洗いから
手洗いが最も重要です。調理を行う前と提供する前、トイレに行った後は、必ず手洗いを行います。爪は短く切り、指輪や時計は外して石けんを十分に泡立てて行います。
指先、指の間、親指の周り、手首、手のシワに汚れが残りやすいです。
- 指を組んで手のひらと甲、指の間をよくこすります。
- 手のひらのシワと親指を洗います。
- 爪を立てて指先と指の付け根をこすります。
- 手指から肘までしっかりこすります。
- 爪ブラシを使って指先をこすります
- 手指から肘までをよくすすぎます。
- ペーパータオルで水分を拭き取ります。
- 手指消毒剤を手のひら、手の甲、手首まで全体にすり込みます。
ノロウィルスはどうやって感染するの?
ウィルスに汚染された食品や手指などから、人の口に入り感染します。ごく少量(10~100個)のウィルスでも感染します。感染経路としては、ノロウィルスに感染した人が手をよく洗わずに食品を取り扱ったり、汚染された食品を生や十分に加熱調理せずに提供した時、ノロウィルス感染者のふん便やおう吐物から人の手を介しての二次感染などがあげられます。
ノロウィルスに感染すると…
菌が体内に入ってから24~48時間で発症します。症状は下痢、吐き気、おう吐、腹痛、軽度の発熱などで、1~3日ほどで回復しますが、風邪のような症状だったり、症状が出ない場合もあります。
調理台や調理器具は殺菌を!
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)と加熱による方法が効果的です(エタノールや逆性石けんは、効果があまりありません)。調理器具などは洗剤などで十分に洗い、次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭きます。へら、食器、ふきん、タオルなどは、85℃以上の熱湯で1分以上加熱します。